フォレストコラム
林業へ携わるすべての方へ。林業における日本の現状や先進国の状況等お伝えいたします。
書籍の紹介「小さい林業で稼ぐコツ」農文協編
9月29日に「小さい林業で稼ぐコツ」という本が、一般社団法人農山漁村文化協会から発刊されます。
事前の新聞広告でそれを知り、早速地元仙台の支部に問い合わせしたところ、発売前にもかかわらず販売していただきました。
この本は、題目にもある通り「小さい林業」すなわち、業者に依頼せずに自分たちで自分の山を施業することにフォーカスした内容になっております。別の言い方で「自伐型林業」などともいわれているものです。
軽トラックとチェーンソーでもあれば何とか出来るのではないかといった内容です。
最近増えている「定年帰林」や「新規就林」の方たちも意識した、これから始める初心者に分かりやすガイド本でもあります。
定年帰林
長いあいだ、実家の山を見て見ぬふりをせざるを得なかったけれども、定年をきっかけに山に入り、自分で木を切る人たち
新規就林
もう少し若い年代の人たちが、地方に移り住む場合も含めて、暮らしを成り立たせるための仕事の一つに林業を選ぶ人たち
(「小さい林業で稼ぐコツ」の本文より抜粋)
当社が販売している、小型エンジンウインチへの問い合わせも、半分以上は林業会社や電設関係のプロの方たちですが、もう半分は、先祖伝来の山林を受け継ぐ方々です。 木材市況の悪さから山林を長年放置し、気づけば豊富な蓄積量を持つ自分の山をこれから何とかしたいという思いの方々です。皆さん自分でやろうとしています。そんな時期に日本は来ています。
これから始める方々に是非読んでいただきたいと思い、ご紹介させていただきます。
「田舎の本屋さん」からもご購入できます。
VF155のロープの色が、グレーからグリーンに変更になりました
木質バイオマス発電が日本林業を救うのか
しかしながら、一旦途絶えたビジネスの流れは、作り直すのに時間がかかります。さらに、以前の日本とは需要構造が大きく異なります。かつて主力だった住宅建築は、少子化と家余りにより減少傾向の上、住宅の作り方が全く変わってしまったため、一戸あたりに使われる木材の使用量がとても少ないのです。
レポート紹介「わが国林業、木材産業の今後の可能性」
「わが国林業、木材産業の今後の可能性」(PDF)
これは、日本政策投資銀行により今年(平成29年)3月に発表されたレポートです。
わが国林業の現状と今後の可能性がコンパクトにまとめられた内容となっております。
我々、日本林業に関わる者また日本林業の将来を何とか明るいものにしたいと願う者にとって、非常に分かりやすい参考資料になっております。
是非広くご興味のある方にお読みいただきたいと思い、日本政策投資銀行様のご了承を頂き、掲載させていただきます。