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フォレストコラム

林業へ携わるすべての方へ。林業における日本の現状や先進国の状況等お伝えいたします。

伐倒研修会に参加してきました

1月14日、伐倒の研修会があるとの通知をいただき、参加してきました。 場所は宮城県川崎町腹帯地区の町有林です。 私は普段、自己所有の針葉樹を中心に伐倒しているのですが、今回は広葉樹の大木での研修という事で、今後の勉強のためそして何よりも安全に林業をするための貴重な経験です。 広葉樹は針葉樹と比べて、伐倒する際非常に注意が必要です。 針葉樹は、枝があまり横に張らず、幹もまっすぐに真上に伸びるのが特徴です。 特に杉やヒノキ・カラマツなどがそうです。 太い幹に細い枝が沢山つき、非常に素直な成長をします。 針葉樹のなかでも松などは少し曲がったりしますが、それでも結構素直な伸び方をします。 ところが、ナラやブナ・クヌギや栗など広葉樹は、幹の途中で大きな枝分かれを繰り返し、太い枝をたくさん抱えた上の方にボリュームをもった形状に育ちます。 木の形状や斜面の状況により、どちらに倒れるか分からないという重量バランスを持っています。 その上、針葉樹よりも材質が硬いため、伐倒の際、突然割れたり跳ねたりしやすいのです。 ですから、より安全を確保するために、チルホールやエンジンロープウインチで補助的に引っ張ったりもするわけです。 でも今回は、伐倒研修なので、そういった補助的な機械器具は使わずに、チェーンソーとクサビだけでの伐倒です。講師は、川崎町森林組合を定年退職された地元在住の大宮さんです。 さすがに手際よく、そして十分に安全を確認しながらの実演でした。受け口の付け方も見事に一発で決めます。さすがです。 大木の倒れるさまは、何度見ても迫力があります。 ビデオに収めましたのでご覧ください。