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フォレストコラム

林業へ携わるすべての方へ。林業における日本の現状や先進国の状況等お伝えいたします。

オッフェンバーグ林業機械展視察

Forstlive会場入口 Forstlive会場入口

3月29日から31日までドイツ南西部のオッフェンバーグという町(Messe Offenburg)でForstliveという林業機械展が開催され、視察に行ってきました。

オッフェンバーグは、ドイツ南西部に位置し、スイスを起源とする大河ライン川を挟んでフランスと国境を接する、人口6万人ほどの地方都市です。
ライン川を渡り、対岸のフランスアルザス地方の中心地ストラスブールまで20キロほどの距離です。
ドイツ南西部のこのエリアはシュバルツバルド(黒い森)と呼ばれ、かつてドイツトウヒが地域全体に植林された地域です。黒い森信仰もあるらしく、広大な山全体がきれいに管理されています。そして林業が非常に盛んです。

ぶどう畑の丘に立つオルテンベルク城ぶどう畑の丘に立つオルテンベルク城
ホテルの隣オースルバッハ村のパン屋さんホテルの隣オースルバッハ村のパン屋さん
ホテルの隣オースルバッハ村のパン屋さんで朝食ホテルの隣オースルバッハ村のパン屋さんで朝食

フランクフルト国際空港から早朝レンタカーでアウトバーンを2時間ほど、滞在予定のホテルには朝の9時半には着いてしまいました。
ホテルのあるオールスバッハの村は、丘の斜面にたたずむ小さなかわいい集落です。
会場のオッフェンバーグからクルマで15分のところにあり、どうせ泊まるなら町中よりも田舎に泊まりたいと思い、予約しました。
村にはお店などあまりなく、ちょうど隣におしゃれなパン屋さんがあったので、遅めの朝食をここでいただきました。ドイツはとにかくパンが美味しい国です。本当に美味い!ただしそれだけ。
夕食はだめです、期待はずれも良いところで、日本の食レベルの高さを痛感します。

毎朝、二軒隣りにある教会の鐘が6時から鳴り出し、心地良い目覚めで一日が始まります。

滞在した小さな村オールスバッハのホテル滞在した小さな村オールスバッハのホテル
ホテル近くの畑で作業するご夫婦ホテル近くの畑で作業するご夫婦
未だ現役の古いウニモグ未だ現役の古いウニモグ

Forstliveはやはり2年に一度、同会場で開催される地元色が強い林業機械展示会です。
地元ドイツはもとより、隣国のオーストリアやイタリア、スロベニア、フランスなどの林業機械メーカーが多数出展していました。出展数は350社ほどで、日本最大級の林業機械展と同じ規模です。 2日行ったのですが、会場内では日本人はもとより東洋人には出会いませんでした。
もっと有名な展示会だと、日本からもツアーを組んでたくさんの人が行くのでしょうが、ここは全く異なり、来場者は地元の林業関係者と思しき人達のみで、まさにドイツを堪能しました。

ズバリ目的は2つ。メインは、今度購入予定のオーストリアBINDERBERGER社のブースを訪問し、選定機種の確認と、輸出担当者との面談打合せです。メールでやり取りしているLoffler氏と直接会い、具体的な部分での確認と人間関係を作り、今後のビジネス展開の基礎固めをしたかったのです。
2つ目は、新たな取引先の開拓です。

かなりクラシックな製材トラックかなりクラシックな製材トラック1
かなりクラシックな製材トラック2かなりクラシックな製材トラック2
ForstLiveのランチForstLiveのランチ

出会いました!
日本市場で、ものすごく可能性のある製品だと思います。(詳細は後日発表します)
ヨーロッパには日本に無い優れた林業機械が多種多様に存在します。
これは、ヨーロッパの林業が日本のように長い空白期間を作らず、ずっと継続的に続けてきた結果です。林業ビジネスをより良いものにするために、徹底的に機械化が進んでいるのです。
それは、まず安全であり、そして省力化と生産性が追求されています。

フォワーダフォワーダ
薪クリーニングマシン薪クリーニングマシン
ヨーロッパでは一般的な大型トラクターヨーロッパでは一般的な大型トラクター
大型移動式チッパー大型移動式チッパー

それが確実に遅れてしまった日本林業に対して、明確な答えが示されていると言っていいでしょう。
日本の森林は総じて利用期に入ったと言われています。
人口減少や就業者の高齢化、環境を意識した持続的エネルギー利用等々、身近なところから解決できるいとぐちがあるとはずです。

ヨーロッパの林業を参考にしつつ、これからの日本林業のあり方を考えていきたいと思っています。

レンタカーでドイツからフランスへ日帰り弾丸ドライブ

観光乗り合い列車 観光乗り合い列車

フランクフルトに5日間滞在する中で、メインの目的はMESSEで開催されているISHの視察なのですが、しっかり収穫を得たので予備日を観光に当てました。

レンタカーでフランクフルトからかの有名なアウトバーンをかっ飛ばし、ライン川を超えてフランスのアルザス地方までの日帰りドライブです。
途中、次回の出張で訪問予定のオルスバーグ近郊を通るので、その下見を兼ねています。

目的地は、フランスアルザス地方の中心地コルマールです。
フランクフルトから約300km、仙台から東京へ行くぐらいの距離感ですが、所要時間は3時間半ぐらいでした。朝ごはんをフランクフルトのホテルで食べて、コルマールで昼ごはんという感じです。

今回の相棒、オペルアダム今回の相棒、オペルアダム
駐車料金支払い機駐車料金支払い機

初めてアウトバーンを運転したのですが、とにかくハイスピードです。
イタリアもフランスも日本より平均的な運転スピードがかなり速いですが、アウトバーンは別次元ですし走行マナーもかなり違います。
アウトバーンは、ドイツ国内を網羅する言わずと知れた制限速度無制限のフリーウェイ(無料高速道路)です。
アウトバーンの走行車線(通常3車線中、真ん中の車線)の通常走行速度は、条件が良いところだと時速150キロに達します。追い越し車線ではありません。その左側の追い越し車線を、それよりもかなり速い速度で次々と抜き去っていきます。都市部に近づくと車線が5車線以上になったり、制限速度が110キロぐらいに規制がかかりますが、いざ郊外になるとほぼ3車線になり、速度無制限区間が始まります。

イタリアやフランスの高速道路が制限速度130キロなので、アウトバーンに比べるとかなり穏やかです。ただ、アウトバーンで感心したのは、その走行マナーです。どんなに飛ばして追い越し車線を走っていても、抜き去って前が空くと必ず真ん中の走行車線に戻ります。そして、後ろが来ないのを確認するとまた追い越し車線に戻り、凄まじいスピードで消えていきます。たまに時速200キロ以上の車があっという間に駆け抜けていくのを邪魔しないためだと思います。
日本と違い、チョット車間距離のない状態で割り込んできても、クラクションを鳴らしたり怒ったりする光景はありません。それは当たり前のことなのでしょう。
とにかくアクセルべた踏みで少燃費運転ではないですね。

ドイツとフランスは同じEUのなので、国境検問はありません。
ライン川の橋の上が国境なのですが、何事もなくフランスのストラスブールに入ってしまします。
アウトバーンの看板にパリ方面の文字を見つけたときは、ヨーロッパの大地を感じました。

コルマール・カトリック教会前公共駐車場コルマール・カトリック教会前公共駐車場
コルマールの町並み2コルマールの町並み
コルマールの町並みコルマールの町並み
コルマールの町並みコルマールの町並み

フランスに入りストラスブールを通過し、目的のコルマールはすぐです。
アルザス地方というと山岳地帯を想像していたのですが、意外に平坦な丘陵地帯でした。
のどかな田園と美しい村々が点在する地方です。
ライン川にほど近く、豊かな恵みがあるのでしょう。

コルマールの市場コルマールの市場
コルマールの町並みコルマールの町並み

帰り道、美しい村リボヴィレにも立ち寄りました。
コルマールからクルマで15分ほどです。
小さなかわいいホテルが立ち並び、有名なワイナリーがある村です。
そのワインが美味しくて安い。
是非オススメしたいところです。

リボヴィレ村の広場 リボヴィレ村の広場
リボヴィレ村の入口リボヴィレ村の入口
リボヴィレ村リボヴィレ村の町並み
リボヴィレ村リボヴィレ村の町並み
リボヴィレ村の門塔リボヴィレ村の門塔
リボヴィレ村・門内リボヴィレ村・門内
リボヴィレ村の小さなホテルリボヴィレ村の小さなホテル
リボヴィレ村・林業機械屋さんリボヴィレ村・林業機械屋さん
リボヴィレ村リボヴィレ村
リボヴィレのワイナリー、クレモンド・アルザスリボヴィレのワイナリー、クレモンド・アルザス
ワイナリー店内ワイナリー店内
ワイナリー店内ワイナリー店内
アルザスのスパークリングワインアルザスのスパークリングワイン
アルザス料理アルザス料理

フランクフルトへついたのは、夕闇の中8時過ぎでした。
内容盛りだくさんの弾丸ドライブとなりました。