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フォレストコラム

林業へ携わるすべての方へ。林業における日本の現状や先進国の状況等お伝えいたします。

大船渡作業道事前勉強会

5月12日(日)、大船渡日頃市町の私有山林内において、作業道作設の勉強会が開催され、参加してきました。

これは、翌週18・19日に同じ場所で開催される、「橋本光治先生による作業道作設研修会」の事前勉強会として企画されたものです。
東北・広域森林マネジメント機構の三木さんが幹事となり、同氏が個人的に組織している施業グループが実際に作業している現場を会場として、橋本先生の研修会の前に知識と経験を少しでも深めておこうとの目的で行われました。
私は翌週末、重機免許の講習と重なっており不参加となるため、是非現場見学をしたいということもあり、参加することにしました。

昨年作設の作業道1昨年作設の作業道1
昨年作設の作業道2昨年作設の作業道2
昨年作設の作業道3昨年作設の作業道3
昨年作設の作業道4昨年作設の作業道4

この場所は、その施業グループのメンバーで所有者の方が管理する100町歩の人工林です。
当日、9時に鷹生ダム管理事務所に集合したのは、東京からの参加者も含めて男女15名ほど。
皆さん林業に関係する方々ではありますが、山林所有者だけではなく、山林管理に興味がある方や木質エネルギーのコンサルタントなど幅広い方々でした。

メンバー3人の内、主に施業されるのは2人だそうで、昨年はほぼ2人で300mの道付けを行ったとの事でした。
作業道全部を歩いて説明いただきましたが、これが重機未経験者でも出来たのかと、とても驚いてしまいました。木組みなど難しい部分は橋本先生が施行したとのことでしたが、概ね立派に出来上がっていました。

道付けはルート決めが命です道付けはルート決めが命です
木組みによる補強木組みによる補強

作業道の説明や細かい解説を頂いた後は、実際にユンボの作業実演です。
当日の作業実演は5~6mの距離なのですが、まったく道のないただの斜面に道が付いていく様は、感動的です。直前までただの山林の斜面だったところが、クルマも通れる道が出来ていくことで、全く違った場所になっていきます。全く価値の違った、高付加価値の場所になっていきます。
道がなければ山に価値は生まれない、まさにそう実感する勉強会でした。

これから同じようなことをやろうとしている者として、大いに参考になるそして少し自信になる勉強会でした。