フォレストコラム 林業へ携わるすべての方へ。林業における日本の現状や先進国の状況等お伝えいたします。 自伐型林業に期待 2017.07.07 去る6月6日仙台の地元紙、河北新報の朝刊に一面を使って特集記事が組まれました。 「山から始まる地域循環社会」と題されたその内容は、今の日本林業が抱える問題に明らかな光明を与える非常にインパクトのある内容でした。 林業を営む家に生まれ、その衰退ぶりを肌で感じながら育ってきた私にとって、心躍る新たな林業時代が幕を開けたと実感するものでありました。 自伐型林業推進協会代表の中嶋健造氏によると、日本の農地面積比率が国土全体の1%に過ぎないのに比べ、森林面積はその70倍の70%に及ぶと言います。 長年、日本林業が経済的に低迷してきたため、今の日本には伐期を迎えた手入れのされていない膨大な森林が存在しています。世界的にも価値のあるこの森林財産を、過去の過ちに学び、今度は継続的に大事に維持管理し実りある林業として運営していく。その入り口に我々は立っていると思います。 そして、その中心的存在が自伐型林業だというのです。 中嶋氏いわく、自伐型林業とは、決まった山に寄り添い、継続的持続的に林業を生業として住み続ける林業形態の事です。これこそが今後の日本林業の王道だとも言います。 専業事業体に委託して大規模に伐採施業するこれまで主流だったやり方に対して極めて小規模な事業形態ですが、既にヨーロッパでは主流であり、日本よりも悪い条件の森林から遥かに高い生産性と収益性を生み出しています。 むやみに広い林道を作ったりせず、山になるべくダメージを与えない林業、そしてはげ山を作らない持続的な林業、そして何よりもそれで食っていける林業、それが求められています。 その答えは中嶋氏の唱える自伐型林業の先にあると思います。 一日でも早く自伐型林業が日本林業の主流になる事を切に望みます。 最近の投稿 【重要】2024年5月より価格改定いたします ウインチ購入ご検討の方へ【50%の補助】申請が始まりました HAFO社の油圧ウインチEASY+の導入動画をYoutubeにアップしました ウッドショック? 最新鋭の薪(まき)製造所を開設いたしました【蔵王薪 zaomaki.jp】 アーカイブ 2024年4月 2023年2月 2022年2月 2021年8月 2020年12月 2020年7月 2020年6月 2020年5月 2020年2月 2019年12月 2019年9月 2019年7月 2019年6月 2019年5月 2019年4月 2018年11月 2018年10月 2018年2月 2018年1月 2017年12月 2017年11月 2017年10月 2017年9月 2017年8月 2017年7月 2017年6月 カテゴリー お客様の声 お知らせ コラム アーカイブ <7月 20174月 20242月 20232月 20228月 202112月 20207月 20206月 20205月 20202月 202012月 20199月 20197月 20196月 20195月 20194月 201911月 201810月 20182月 20181月 201812月 201711月 201710月 20179月 20178月 20177月 20176月 2017▼>月火水木金土日1234567 891011121314 15161718192021 22232425262728 2930 12345 6789101112 13141516171819 20212223242526 2728 123456 78910111213 14151617181920 21222324252627 28 1 2345678 9101112131415 16171819202122 23242526272829 3031 123456 78910111213 14151617181920 21222324252627 28293031 12345 6789101112 13141516171819 20212223242526 2728293031 1234567 891011121314 15161718192021 22232425262728 2930 123 45678910 11121314151617 18192021222324 25262728293031 12 3456789 10111213141516 17181920212223 242526272829 1 2345678 9101112131415 16171819202122 23242526272829 3031 1 2345678 9101112131415 16171819202122 23242526272829 30 1234567 891011121314 15161718192021 22232425262728 293031 12 3456789 10111213141516 17181920212223 24252627282930 12345 6789101112 13141516171819 20212223242526 2728293031 1234567 891011121314 15161718192021 22232425262728 2930 1234 567891011 12131415161718 19202122232425 2627282930 1234567 891011121314 15161718192021 22232425262728 293031 1234 567891011 12131415161718 19202122232425 262728 1234567 891011121314 15161718192021 22232425262728 293031 123 45678910 11121314151617 18192021222324 25262728293031 12345 6789101112 13141516171819 20212223242526 27282930 1 2345678 9101112131415 16171819202122 23242526272829 3031 123 45678910 11121314151617 18192021222324 252627282930 123456 78910111213 14151617181920 21222324252627 28293031 12 3456789 10111213141516 17181920212223 24252627282930 31 1234 567891011 12131415161718 19202122232425 2627282930
去る6月6日仙台の地元紙、河北新報の朝刊に一面を使って特集記事が組まれました。 「山から始まる地域循環社会」と題されたその内容は、今の日本林業が抱える問題に明らかな光明を与える非常にインパクトのある内容でした。 林業を営む家に生まれ、その衰退ぶりを肌で感じながら育ってきた私にとって、心躍る新たな林業時代が幕を開けたと実感するものでありました。 自伐型林業推進協会代表の中嶋健造氏によると、日本の農地面積比率が国土全体の1%に過ぎないのに比べ、森林面積はその70倍の70%に及ぶと言います。 長年、日本林業が経済的に低迷してきたため、今の日本には伐期を迎えた手入れのされていない膨大な森林が存在しています。世界的にも価値のあるこの森林財産を、過去の過ちに学び、今度は継続的に大事に維持管理し実りある林業として運営していく。その入り口に我々は立っていると思います。 そして、その中心的存在が自伐型林業だというのです。 中嶋氏いわく、自伐型林業とは、決まった山に寄り添い、継続的持続的に林業を生業として住み続ける林業形態の事です。これこそが今後の日本林業の王道だとも言います。 専業事業体に委託して大規模に伐採施業するこれまで主流だったやり方に対して極めて小規模な事業形態ですが、既にヨーロッパでは主流であり、日本よりも悪い条件の森林から遥かに高い生産性と収益性を生み出しています。 むやみに広い林道を作ったりせず、山になるべくダメージを与えない林業、そしてはげ山を作らない持続的な林業、そして何よりもそれで食っていける林業、それが求められています。 その答えは中嶋氏の唱える自伐型林業の先にあると思います。 一日でも早く自伐型林業が日本林業の主流になる事を切に望みます。