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フォレストコラム

林業へ携わるすべての方へ。林業における日本の現状や先進国の状況等お伝えいたします。

2ストロークエンジンと4ストロークエンジン

当社が取り扱うイタリアDOCMA社のVF80とVF105はいわゆるキャプスタンウインチと呼ばれるロープウインチです。

当社のDOCMAウインチには、ドイツAL-CO社の2ストロークエンジンが搭載されております。排気ガスや騒音の問題などで4ストロークエンジンが有利な部分もありますが、2ストロークエンジンには小型軽量で高いパワーが得られるなどの利点があります。 特にこの2ストロークエンジンは、混合燃料のオイル比率を2%(50:1)に抑えるなど環境に配慮した設計になっております。

2ストロークで54ccと比較的大きな排気量により、VF105に於いては、水平直引きで1050Kgの牽引力を発揮します。 また、2ストロークエンジンのもう一つの特徴として、エンジンが大きく傾いてもエンストしないことが挙げられます。これは、牽引現場に於いて時として起こる問題で、高いテンションが掛かった状態で、ウインチ自体が宙に浮いており、牽引の対象や弾き手側の状態が急変しウインチが逆さまになる場合があります。 そんな時でも、このエンジンは停止せず回り続けます。 複数の人員が関わって作業する場合など、急にエンジンが停止しロープのテンションが緩むことによって大きなアクシデントが起きる場合があります。 予測できない事態が急に起きることが最も危険です。

このエンジンは安定してパワフルに回り続けることが使命です。そして自動ブレーキがそれを補助します。エンジンが仮に停止しても、このウインチはロープを緩めません。 他社の類似ウインチには、この様なブレーキ機構を備えていないものも見受けられます。

ただし、ガス欠には注意してくださいね。大切な時間をロスしてしまいます。 作業前に給油チェックは必ず行いましょう。
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